"えべっさん"って知ってる? -西宮神社に行ってきた-【コロナ禍の対応など】
イオラナー!管理人のモアイです。
先日、母からお遣いを頼まれました。
「ガソリン代として1000円あげるから、西宮神社で"笹"買ってきて。」
ガソリン代1000円なんてカブでどこまで行けると思ってんねん。ってなりましたが、ここはありがたく頂戴して西宮神社に行ってきました。
ところで、"えべっさん"は私の地元では馴染みのある言葉ですが、みなさんの地元ではどうでしょうか?
今回は、西宮神社でまつられている"えべっさん”や、福男が開催される”十日えびす”について書きたいと思います。
西宮神社
西宮神社は、"えべっさん"の相性で親しまれる七福神の人柱"えびす様"をおまつりする神社の総本社です。えびす様のお力が最も高まる一月九日から十一日の三日にかけて行われるお祭り"十日戎(とうかえびす)"は、毎年多くの参拝者が訪れ、阪神間最大のお祭りとして賑わいます。
"十日えびす"では、まぐろにお金を貼り付ける"招福大マグロ"や、商売繁盛の縁起物として"福笹"や”熊手”を授かり、また、西宮神社独自の行事"福男えらび”などが行われます。
今年は、新型コロナの影響を受け行事が中止や縮小し、コロナ対策として参拝者が分散参拝できるようにと、福笹や熊手などの縁起物の授与を2月末までとしています。
十日えびす
十日えびすは、一月九日から十一日の三日にかけて行われます。それぞれの日にちには名前があり、十日は”本えびす"、十一日は”残りえびす”、九日は"宵えびす”と呼ばれます。
”えびす様”のご利益を求めて各地から大勢の参拝者が来ます。出店が軒を連ねて人が多すぎてなかなか前に進めないほどの賑わいとなります。私も幼い頃に、商売をしている祖父に連れられてよく家族と来たのですが、人が多すぎて恐怖を覚えるものでした。笹についてる鈴の音がそこかしらで、シャンシャンとなっていて、参拝者も楽しげな雰囲気だったのを覚えています。
福男選び
福男選びは、十日の午前六時に大門が開かれると同時に始まります。参拝者が一斉に走り出し、本殿までの230mを走ってお参りします。本殿に到着した人順に、一番福、二番福、三番福、として、米一俵などの副賞が送られます。その年の"福男"として、公式に認定され、認定書が送られます。西宮神社独自の行事として、その様子は毎年テレビでもニュースになり福男になった方のインタビュー等が放送されます。 残念ながら、今年は新型コロナウイルスの影響で福男選びは中止となりました。
招福大マグロ
十日えびすに参拝に訪れたら、ぜひみて頂きたいのが、名物の”招福大マグロ”。
地元の水産物卸売同組合が中心となり、大量と商売繁盛を願ってマグロを奉納。そのマグロは拝殿に置かれているので参拝者ならが誰でも見れるのですが、誰が始めたのか、そのマグロの頭や背中に賽銭を貼り付け、"お金が身につくように”と顔を掛けるようになりました。キンキンに冷えた冷凍マグロに参拝者が次々と賽銭を貼り付け、あっと言う間に、マグロ本体が見えないほどになります。
その奇妙な光景は、子供ながらに不思議で今でも鮮明に記憶に残っています。
今年は、賽銭の貼り付けは中止となりましたが、大マグロは展示されています。そして、私は賽銭の貼られていないマグロを見て本当にマグロだったんだと思いました笑
福笹
今回のお目当ては、授与品の縁起物"福笹"。関西であれば、お店の壁などによく付けてあります。例年であれば、十日えびすの期間限定で買えるのですが、今年は分散参拝推奨のために2月末まで購入できます。
それにしてもなぜ”笹”なのでしょうか。西宮神社の公式サイトに回答がありました。
どうして笹なのですか?
諸説ありますが、笹は常緑で生命力に満ち溢れ、殺菌や薬用の効果があることから、古来より、神社ではお清めなど様々なことに用いられてきました。
また、えびすさまが竹の釣竿も持っておられるということ、そして真っすぐに伸びる竹の姿は縁起が良く、商売人の正直な心を象徴しているともいわれることから、福の神えびす様の縁起物として用いられるようになりました。
殺菌や薬用の効果があるとは!最近の某ウイルスさんもこれで退散してほしいものです。
無事にお遣いを完了することができました。
ちなみに、去年の笹は納札所に納めました。
たいみくじ
西宮神社のおみくじは、なんともかわいらしい"たいみくじ"です。この鯛は持って帰られるので部屋に飾って楽しむことができます。
さて、今年の運勢はいかに??
やったー!大吉でした。
私はあまり占いなど信じないタイプですが、西宮神社のご利益は本当のようで、
これを引き当てたあとに、”ハンバーグ師匠のサイン本”が当選したんです笑
みなさんも是非運試ししてみてください。
まとめ
今年は、新型コロナ対策として、福男えらびが中止になったり分散参拝が行われたりと例年とは違った形式でした。私がお参りにいったときは、参拝者通しが十分な間隔をとってお参りしている印象でした。えべっさんは、例年とは違う様子をどのようにご覧になっているのでしょうか。できることであれば、商売繁盛の力を発揮して、ぜひ、来年にはいつもの十日えびすが催されるようにお力を貸していただきたいですね。